先日、我が家の猫ちゃんが去勢手術を受けました。
手術を受ける前にいろいろ調べたので、ご紹介しますね。
去勢をしないとどうなるの?
ほとんどのオス猫は生後6~12ヶ月頃に成猫になります。成猫(6ヶ月以上)になったオス猫は繁殖が可能になり、行動が活発になる事が多く、脱走やマーキングなどの発情行動が盛んになります。
発情行動とは…
マーキング
おしりをあげて後ろにスプレーをかけるようにおしっこをまき散らす行為です。においもかなりキツイです。
大きな声で鳴く
発情期のメスにアピールするために鳴くと言われています。
家出・脱走
メスを探して脱走したり、家出したりします。
攻撃的になる
オス特有の発情兆候で、攻撃的な行動をとることが多くなります。
去勢のメリット
行動の改善
去勢手術は猫の攻撃性や遊びの荒さなど、好ましくない行動を軽減するのに役立ちます。特にオス猫の場合、去勢手術によってテリトリーの主張や他の猫との争いが減少することが報告されています。
健康上の利点
去勢手術は特定の健康問題のリスクを減らす助けになります。例えば、去勢手術を受けたオス猫は前立腺の問題や尿路結石の発生率が低くなると言われています。
マーキングの抑制
去勢手術は、オス猫がテリトリーをマーキングする行為を軽減するのに役立ちます。これにより、家の中での不快な臭いや家具の損傷を減らすことができます。
飼い主の心配の軽減
去勢手術を受けた猫は、性的欲求や繁殖の衝動による問題を軽減することができます。これにより、飼い主はペットの安全や健康を心配する必要が少なくなります。
去勢手術による過剰な繁殖の防止
地域の野良猫問題や保護施設での過剰なペットの数につながることがあります。去勢手術を施すことで、これらの問題を解決し、ペットの過剰な増加を防ぐことができます。
去勢のデメリット
麻酔リスク
手術中や手術後の麻酔に関連するリスクがあります。麻酔に対する個々の猫の反応は異なるため、麻酔過剰投与や麻酔に対するアレルギー反応などの問題が発生する可能性があります。
手術合併症
手術中や手術後に合併症が生じるリスクも考慮すべきです。例えば、手術部位の感染、出血、または縫合不良などが挙げられます。これらの合併症は比較的まれですが、完全に排除されるわけではありません。
行動変化
去勢手術後、猫の行動に変化が生じることがあります。性的行動の減少により、一部の猫はより鈍くなるかもしれません。また、ストレスや不安の増加により、猫が攻撃的になる場合もあります。
代謝変化
去勢手術は猫のホルモンバランスに影響を与え、代謝に変化をもたらす可能性があります。これにより、体重管理がより難しくなることがあります。適切な食事と運動による管理が重要ですが、それでも体重増加のリスクがあります。
他の健康問題への影響
ホルモンバランスの変化は、去勢手術後に他の健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、尿路結石や心血管疾患などが挙げられます。これらのリスクは、猫の年齢や個体によって異なりますが、考慮する価値があります。
猫の去勢手術は、繁殖管理や健康問題の予防に効果的な方法ですが、その決定には慎重に考える必要があります。手術にはリスクが存在し、猫の個体差や状況に応じて影響が異なります。飼い主は、猫の健康と行動に関する情報を獲得し、獣医との相談を通じて最善の決定を下すべきです。
去勢手術の内容
去勢手術は、猫の睾丸(精巣)を摘出する手術です。以下は、一般的な去勢手術の手順です。
- 麻酔: 猫は手術中に痛みや不快感を感じないように、全身麻酔下で手術が行われます。獣医師は、麻酔を適切に管理し、猫の安全を確保します。
- 手術準備: 猫の腹部を剃り、消毒されます。手術領域を清潔に保つことは、感染リスクを最小限に抑えるために重要です。
- 手術: 獣医師は腹部に小さな切開をし、睾丸を摘出します。摘出された後は、血管と組織を適切に処理し、切開を縫合します。
- 回復: 手術後、猫は覚醒するまで安全な場所で監視されます。麻酔から覚めるまで数時間かかることがあります。獣医師や飼い主は、猫の回復を支援し、必要に応じて医療ケアを提供します。
去勢手術の費用
費用の幅としては、16,000円~30,000円の場合が多いですが、実際の料金はかかりつけの動物病院に確認しましょう。 自治体によっては猫の去勢手術を行う際に助成金がでるケースもあります。 去勢することが決まったら、住んでいる地域で助成金や補助金が支給されるか確認しましょう。
ちなみに、わたしが去勢手術をしてもらった動物病院では、11,000円でした。
うちの子は、外に出てる猫なので、ノミなどがいた場合は虫駆除のお薬を使うかもしれません。と言わましたが実際は、使わずに済みました。
手術を受ける時期
- 最適な時期
- 年齢: 一般的に、猫の去勢手術は5~6ヶ月の間に行われることが推奨されています。この時期に手術を行うことで、性行動の問題や過剰な繁殖を未然に防ぐことができます。
- 性成熟の前に: オス猫は通常、6~9ヶ月で性成熟します。性成熟する前に去勢手術を行うことで、行動問題や交尾による事故を防ぐことができます。
- 健康状態: 猫が健康な状態で手術を受けることが重要です。獣医師は事前に猫の健康状態を評価し、手術の適性を判断します。
- 生活環境: 飼い主のスケジュールや猫の生活環境も手術時期を決定する際の要因です。手術後の適切なケアや回復期間を確保することが重要です。
まとめ
健康な体に傷をつけ、人間が勝手に猫の生殖能力を奪うことに抵抗がありましたが、将来的な健康やケガの心配が減ることを考えれば、必要なことだと感じました。
地域に野良猫が増えることがないよう去勢することは、ペットを飼う上で飼い主の責任だと思います。
適切な時期に手術を行えば手術のリスクも少なく、過剰な繁殖や行動問題のリスクを軽減し、猫の健康を守ることができます。
猫ちゃんを新たに家族に迎えた方や、去勢手術がまだの方は、去勢について家族でよく相談してみてはいかがでしょうか。
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